artists
Chikako Kuwata
Tajimi, Gifu結晶のようにも、葉脈のようにも見える模様は、轆轤や型で作った器体に丹念に彫り表したもの。うつわの内側に模様を表すときは、素焼の型に模様を彫り込み、それを押し当てて写している。そんな丹念な手仕事による模様、そしてふわりとした質感の釉薬を纏ったうつわは繊細な雰囲気だが、暮らしを支えてくれる力強さも備えている。たとえばマグならば、外側は底にかけて丸みを帯びるように、けれど内部は飲みやすいようにすっと立ち上げた形に。口元は薄く端正に作り、全体を引き締める。生活者の実感から生まれるこだわりが、かわいいだけではない、芯のあるモノを生み出している。
広島県生まれ | |
名古屋芸術大学 美術学部 デザイン科 卒業 | |
朝日陶芸展 入選 | |
瀬戸窯業高等学校 修了 |