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Haruya Abe

Ueda, Nagano

父親も陶芸家、だから漠然と陶芸の道に入った、という作家の、制作に向かう姿勢は実に飄々としている。ろくろを挽き、型でおこし、削る。土の乾燥のタイミングを頭の片隅で考えながら、常に効率を考えて仕事をしている。自分の仕事は工業製品と手作りの間くらい、という言葉は、整然とした工房からも納得できる。しかしその効率志向は、機械的な生産性を求めるものではなく、自分の意思で、自分の頭で、よりよいものをつくるための探究心に裏打ちされたものだ。
器をつくるときに意識するのは、やはり使いやすさ。自分の生活のなかで試して、ミリ単位で調整をしていく。フラットな気持ちで、丁寧に作られる器は、だからこそ人の手になじむ。

1982長野県真田町生まれ
愛知県立窯業高等技術学校を終了後、備前陶芸家山本出に師事
2004長野県上田市で築窯、独立
2007三窯設立

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