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Ryōsuke Ando

Anjo, Aichi

鋳込み成形でつくる端正なかたちを、あえてすこし変形させている。型は基本的に、同じものを作るための技術だが、そこに一手間を加えるのは、本来ものや人が備えているはずの差異やくせのようなものに、魅力を感じているから。使い手がそれぞれに自分に合うものを選べるようにと、マグならば取っ手だけでも5種類ものバリエーションを作る。
メーカーでデザインの仕事をしていた頃、ものづくりの一端にしか関われないことにもどかしさを感じ、立ち止まってしまった。そのとき思い出したのが、高校時代にふれた陶芸のこと。すべて自分の手で作るから、気持ちのちょっとした波も形に表れてしまう。そんな陶芸の人間味に惹かれている。銀彩が好きなのも、彫りこんだ跡に残る、ささやかなゆらぎのラインに光を当ててくれるからなのだろう。

1980愛知県生まれ
2006愛知県立芸術大学美術学部デザイン工芸科卒業
2012愛知県立瀬戸窯業高等学校専攻科修了
2014第10回 国際陶磁器展美濃 陶磁器デザイン部門・陶芸部門入選
第43回 長三賞常滑陶業展「くらしのやきもの展」長三金賞
伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」入選
めし碗グランプリ展 浅井悦子審査員長特別賞
2016第2回 瀬戸・藤四郎トリエンナーレ審査員特別賞
2017第11回 国際陶磁器展美濃 入選

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