artists
Shiyō Sakai
Gifu, Gifu青の濃淡が美しい染付は、筆に含ませた呉須を、指先で押し出すようにして描き出したもの。やわらなかにじみが味の釉裏紅は、素地に染み出しやすく難しいが、用途を持つものとして手取りの重さと厚みのバランスに気を配る。そんな絵付けの仕事の延長として、近頃はずっと挑戦してみたかった釉彩の仕事にも踏み出した。青と白の世界に打ち込んでいたから、印象派のような色彩の世界に憧れがあるという。
祖母も母も書道家。自然と抱いていた、美術を生業としたいという思いを突き詰めたとき、人の生活に関わることができる陶芸を志した。向いていないと離れた書の道だが、気が付けばずっと筆の仕事をしている。楽しいからつい描き過ぎてしまって、という笑うさまは生粋の芸術家のようにみえた。
1979 | 岐阜県岐阜市生まれ 本名 酒井晴子 |
2001 | 岐阜大学 教育学部美術教育 卒業 |
2003 | 愛知県立芸術大学で陶芸をはじめる |
2005 | 多治見市修道院モニュメント制作 |
2007 | 愛知県立芸術大学 美術学部陶磁専攻 卒業 |
2009 | 愛知県立芸術大学 大学院美術研究科 修了 |
雅号を紫羊と改める | |
2011 | 岐阜市に築窯 独立 |
2016 | 日本工芸会正会員認定 |
2019 | 岐阜市芸術文化奨励賞受賞 |
現在 | 椙山女学園大学 非常勤講師 |
(公社)日本工芸会 正会員 | |
東海伝統工芸展 奨励賞受賞 | |
東海伝統工芸展 名古屋市教育委員会賞受賞 | |
日本伝統工芸展 入選[09,12,13,16,19] | |
女流陶芸 入選[10] 陶美展 入選[13,15] | |
日本陶芸展 入選[11] |