artists

Taketoshi Ito

Mashiko, Tochigi

繊細に彫り込まれたフォルムと文様は、気の遠くなるような細やかな作業の繰り返しで出来上がる。偶然流れ着いたというやきものの世界、製陶所で朝から晩までひたすら器を作る4年間で叩き込まれた技術が、現在の土台を作っている。他にやっている人がいなかったから、と素っ気なく語る理由で辿り着いた彫り込みによる制作は、ストイックな気質にも合っていた。時間をかけて乾かし、少しずつ削る。常に先を見越したものづくり。同じことを淡々と繰り返す仕事人にとって、失敗はスパイスだ。窯を開けるときのドキドキさえも糧に、作家は今日も3年、10年先を見越して、手を動かし続けている。

1981 埼玉県生まれ
2002大学中退後益子の製陶所に入る
2006独立
2007築窯

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